「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」が世界遺産暫定一覧表に加わることが発表されました。
ユネスコに提出する世界一覧暫定一覧表の中からユネスコの世界遺産委員会が審査を行い、世界遺産に登録されるかどうかが決まるそうです。
10月6日時点のウィキペディアによると
佐渡市と新潟県は、相川金銀山・西三川砂金山・鶴子銀山・新穂銀山の4つの金銀山を「佐渡金銀山遺跡」とし、世界遺産への登録を目指している。県と市は、2007年に文化庁へ世界遺産暫定リスト入りを提案。2008年9月26日の世界文化遺産特別委員会の審査結果では、すでに世界遺産登録されている石見銀山遺跡との「拡大・統合を図るべき」との意見とともに暫定リスト記載文化遺産と評価された。しかし、石見銀山との統合は断念され、2010年6月の同委員会では、暫定リストへ単独記載していくことが了承された。
とあります。
世界遺産への道はだいぶ厳しいのかなぁと思っていましたが、暫定リスト入りで少し現実味がおびてきました。
世界遺産への課題の一つとして石見銀山との違いを明確にしなくてはいけない、と言われています。
石見銀山ですが、現在は世界遺産に登録されましたが、一度「顕著な普遍的価値の証明が不十分であり登録延期が妥当」という判断を受けた後に、補足情報を加えて登録された経緯があります。
補足情報とは、石見銀山の特徴である「山を崩したり森林を伐採したりせず、狭い坑道を掘り進んで採掘するという、環境に配慮した生産方式」に関する事で、当時から環境に配慮して開発されたことを積極的に紹介したそうです。
佐渡金銀山も「普遍的価値の証明」を行えるか、がこれからの焦点になるでしょう。
世界遺産はすでに多過ぎて新たな認定は絞っているなんていう話ですから、世界遺産への登録は厳しい道程となりそうですが、世界遺産に登録されるといいですね。
認定が難しくとも国なり、県なりが世界遺産のような保護・保全をすればいいような気もしますが。